トップ 島津義久から琉球国王に宛てた書状     なんでも鑑定団出品商品

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5月9日テレビ東京で放送された、なんでも鑑定団に出品した商品で増田鑑定士から800万円の鑑定額をいただきました。書状の内容は天正18年(1590)島津義久(薩摩の大名)から琉球国王尚寧に宛てた書状で秀吉が北条氏を滅ぼし関東平定をしたため、それを祝う使節団を京都まで派遣するよう命じたもので従わなければ難題が降りかかるぞと威圧したものである。この原本は筆遣いや丁寧な墨つぎ、大ぶりの竪紙(たてがみ)などから、他の島津義久文書とよく似ており、本物であるとのことでした。また花押と朱印が二つ使われて大変珍しく、島津家の文書の中で琉球に宛てた書状でおそらく現存する唯一の原本であろうと思われます。将来は国宝か重要文化財になるのではと!思われます。
この文書は明治21年に東京大学から史料探訪調査で来た重野安繹(しげのやすつぐ、日本初の文学博士)によって発見され、全国の史料調査で得られた貴重文書を掲載した史料集に掲載され、カラーの複製が作成されました。3枚目の写真が原本と同じ複製品です。沖縄県公文書館所蔵の文書もこの複製品であろうと思われます。今回、島津義久の文書(下浮穴郡役所所蔵文書)の原本と複製品の両方を出品いたします。
(大意)
??以来、天龍寺の僧が在京して種々の外交交渉を行い、無事に帰られたことはまったくめでたいことです、。さて、秀吉様は関東へ兵を進め、全力で戦い関東八カ国を手中に収めました。すでに北条氏政とその弟は首をはねられ、その父である氏直は高野山に入りました。ここに天下は統一され、日本国内で秀吉様に臣従しない者はありません。このたび秀吉様が仰せになつたことは、遠国や端々の島からも天下統一のお祝いに来るように。ということです、あなたの国は、飾った船や音楽で来航し、手抜かりがありません。今年の冬のうちに、かならず
来航のことを承知してくだい。秀吉様の御命令ですので、どうするか考えることなく、来春には早速上洛することが大切です。もし遅れたり来なかったりされば、たちまち難題が降りかかるでしよう。毎年、航海の経費がかかることは察してはいますが、平和が維持できることを希望します。やがて朝鮮半島からの使者が京に着きますし、各地から同に使者が送られることでしよう。このことは急を要します。天龍寺の御僧はこのことをご存知ですが、私からの使者の僧にも申し含めております。よって扇子30本と金銀を進呈し吉兆を表します。

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